PSAの申告価格とは?決め方・過小申告のリスク・保険料の仕組み
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この記事でわかること
- PSAの申告価格の正しい意味(買った値段ではない)
- 申告価格で決まる「プラン」「保険料」「補償」の関係
- PSA10想定の相場を基準にした決め方と調べ方
- 過小申告・過大申告のリスクと、保険料の区分の考え方
PSA鑑定の申込で、多くの人が手を止めるのが「申告価格」の欄です。買った値段を書くのか、今の素体(鑑定前のカード)の相場を書くのか、低めに書いたほうが得なのか。書き方を間違えると、あとから追加の請求を受けることもあります。
結論から言うと、申告価格は鑑定後に想定される市場価格です。PSA Japanの公式ガイドでも、PSA10を想定した相場が例として挙げられています。低く書いても得はなく、高く書いても補償は増えません。想定相場どおりに書くのが基本です。
この記事では、PSA Japanの公式情報(2026年10月4日確認)をもとに、申告価格の意味と決め方、プランの上限との関係、保険料・返送料、事故時の補償の仕組みを解説します。
目次全9項目
PSAの申告価格とは?鑑定後の想定市場価格のこと
PSA Japanでは、申告価格を「グレーディング後に想定される市場価格」と定めています(サービスご利用の流れ、2026年10月4日確認)。よくある誤解と、正しい考え方を並べると次のとおりです。
| よくある誤解 | 正しい考え方 |
|---|---|
| 買ったときの値段を書く | 鑑定後に想定される市場価格を書く |
| 今の素体の相場を書く | PSA10を狙うなら、PSA10を想定した相場を書く |
| 低く書けば鑑定料が安くなる | 過小申告と判断されると差額の鑑定料を請求される |
| 高く書けば手厚く補償される | 補償は申告価格と市場価格の低い方まで |
たとえば素体の相場が3万円、PSA10の相場が8万円のカードでPSA10を狙うなら、申告価格は3万円ではなく8万円前後が目安になります(数字は説明用の例です)。
申告価格で決まる3つのこと
申告価格は、ただの申込情報ではありません。次の3つに直接かかわります。
| 決まること | 内容 |
|---|---|
| 選べるプラン | プランごとに申告価格の上限がある。1枚あたりの申告価格が上限を超えるプランは使えない |
| 保険料・返送料 | 1回の申込の「枚数」と「申告価格の合計」で金額が決まる |
| 事故時の補償 | 申告価格と市場価格の低い方が補償される |
出典:PSA Japan サービス一覧、保険料・返送料 料金表(PDF)(2026年10月4日確認)
それぞれ順番に見ていきます。
申告価格とプランの上限の関係
PSA Japanのプランには、それぞれ申告価格の上限があります。主なプランは次のとおりです(1枚あたり・税込)。
| プラン | 鑑定料(1枚・税込) | 申告価格の上限 | 予定納期 |
|---|---|---|---|
| PSA スタンダード2026年9月15日に新設された最安プラン | 9,980円 | 15万円以下 | 100営業日 |
| PSA プライオリティ旧レギュラー | 11,980円 | 25万円以下 | 80営業日 |
| PSA エクスプレス2026年9月10日に値上げ | 29,980円 | 40万円以下 | 25営業日 |
| PSA スーパー・エクスプレス | 44,980円 | 75万円以下 | 25営業日 |
出典:PSA Japan サービス一覧(2026年10月4日確認)
申告価格が75万円を超えるカードには、プレミア(旧ウォーク・スルー、申告150万円以下)以上のプランがあります。詳しくはPSA Japan サービス一覧で確認してください。
PSA10を想定した相場(1枚あたり)ごとに、使える最安のプランを整理すると次のようになります。
| PSA10の想定相場 | 使える最安のプラン |
|---|---|
| 15万円以下 | スタンダード |
| 15万円超〜25万円以下 | プライオリティ |
| 25万円超〜40万円以下 | エクスプレス |
| 40万円超〜75万円以下 | スーパー・エクスプレス |
| 75万円超〜150万円以下 | プレミア |
注意したいのは、25万円の境目です。プライオリティからエクスプレスに上がると、鑑定料は11,980円から29,980円へ、1枚で18,000円増えます。PSA10の相場が25万円を少し超えるカードは、費用がぐっと重くなると覚えておきましょう。
上限ギリギリのカードは要注意
申告価格がプランの上限を超えていると判断されると、上のプランとの差額の鑑定料が請求されます。相場が上限の前後で動いているカードは、ひとつ上のプランを選んだ場合の費用も含めて損益を計算しておくと安心です。
申告価格の決め方・調べ方(4ステップ)
申告価格は、次の4ステップで決めるとブレが小さくなります。
- 同じカードのPSA10の「売れた価格」を調べる:フリマやオークションの売り切れ・落札済みの価格、トレカ専門マーケットの取引履歴を見ます。出品中の価格は売り手の希望なので参考程度にします。
- 直近の数件を見比べる:1件だけの高値や安値に引っぱられないよう、直近の複数の取引から中心となる価格帯をつかみます。
- PSA10を想定した金額で申告する:PSA10を狙って出すなら、PSA10の想定相場を書きます。迷ったら低いほうに寄せるのではなく、中心の価格帯で書きます。
- 根拠を記録しておく:調べた日付、見た販売先、取引価格をスクリーンショットやメモで残します。あとで売るときの比較にも使えます。
メモの例(コピーして使えます)
| カード名 | 調べた日・販売先 | 売れた価格・中心の価格帯 | 申告価格 |
|---|---|---|---|
相場の調べ方そのものは、次の記事で詳しく解説しています。
過小申告のリスクと「高く書けば安心」ではない理由
申告価格は、低すぎても高すぎても損をします。公式の説明から整理すると次のとおりです。
| 申告のしかた | 起こりうること |
|---|---|
| 低すぎる(過小申告) | 過小申告と判断されると、差額の鑑定料が請求される。事故のときの補償も申告価格が上限になる |
| 想定相場どおり | プラン・保険料・補償が実態に合う |
| 高すぎる(過大申告) | 上のプランを選んでも、あとから減額はされない。保険料の区分が上がることがある。補償は市場価格までしか出ない |
出典:サービスご利用の流れ・保険料・返送料 料金表(PDF)(2026年10月4日確認)。
つまり、低く書いて鑑定料や保険料を節約する作戦は成り立ちません。かといって、念のため高く書いても補償が増えるわけではなく、払う費用だけが増える可能性があります。
PSAの保険料・返送料の仕組み
保険料・返送料は、鑑定料とは別に1回の申込ごとにかかります。金額は「枚数」と「申告価格の合計」で決まります(税込)。
| 申告価格の合計 | 1〜8枚 | 9〜25枚 |
|---|---|---|
| 17.5万円以下 | 1,900円 | 2,400円 |
| 100万円以下 | 3,400円 | 3,900円 |
| 250万円以下 | 4,200円 | 4,700円 |
| 450万円以下 | 4,900円 | 5,400円 |
| 1,000万円以下 | 6,100円 | 6,600円 |
26枚以上は、1枚ごとに25円加算(450万円以下・1,000万円以下の区分は1枚ごとに50円加算)です。
出典:PSA Japan 保険料・返送料 料金表(PDF)(2026年10月4日確認)。1,000万円を超える区分もPDFに載っています。PDFの注記には、申込枚数によってはウェブ上の表示より若干高くなる場合があるとも書かれているため、最終的な金額は申込画面で確認してください。
表から計算した例です(計算値)。
| 申込の内容 | 申告価格の合計 | 保険料・返送料 |
|---|---|---|
| 1枚・申告10万円 | 10万円 | 1,900円 |
| 2枚・申告各10万円 | 20万円 | 3,400円 |
| 8枚・申告各2万円 | 16万円 | 1,900円 |
| 9枚・申告各2万円 | 18万円 | 3,900円 |
申込は1回にまとめたほうが安い
最初の境目は「合計17.5万円」です。合計が少し超えるからといって申込を2回に分けると、保険料・返送料が2回かかります。たとえば申告10万円のカード2枚なら、次のとおりです。
- 1回で出す:3,400円
- 2回に分ける:1,900円×2回=3,800円
事故時の補償の仕組み
PSA Japanの料金表(PDF)では、事故があった場合、申告価格と市場価格の低い方が補償されるとしています(2026年10月4日確認)。
| 申告価格 | 市場価格 | 補償される金額 |
|---|---|---|
| 5万円 | 8万円 | 5万円(申告価格の方が低い) |
| 10万円 | 6万円 | 6万円(市場価格の方が低い) |
上の数字は仕組みを説明するための例です。低く申告すると補償も低くなり、高く申告しても市場価格までしか補償されないことが分かります。
PSA Japanへ送るまでの輸送の補償
もう1つ気をつけたいのが、PSA Japanへ送るまでの輸送です。行きの発送は自分で手配するため、輸送中の補償は配送会社の条件によります。PSA Japanは対面受取型の宅配便を推奨し、ポスト投函型は推奨していません(梱包&発送ガイド)。高額なカードを送るときは、配送会社の補償の上限も確認しておきましょう。
ケース別:申告価格で迷ったときの考え方
| 迷うケース | 考え方 |
|---|---|
| 相場が急に動いている | 申込時点で確認できる成約価格(実際に売れた価格)をもとに決め、日付つきで根拠を残す。急変中のカードは、返却までの数か月で相場がさらに動くリスクもある |
| PSA10の取引がまだ少ない新しいカード | 出品価格だけで決めず、少ない成約例を確認する。根拠が弱いことを前提に、プランの上限に余裕があるかも見る |
| PSA10を狙えるか自信がない | PSA10を想定して出すなら、PSA10の想定相場で申告するのが基本。そもそもPSA10率が低いと見込むなら、出すかどうか自体を損益で判断する |
| 家族のカードをまとめて出す | 申告価格は合計で保険料の区分が決まる。枚数と合計額を見て、区分の境目をまたぐかを確認する |
相場の急変については、30th CELEBRATIONのFURが海外で発売前850〜1,400ドルから発売5日後に約120ドルまで下がったという報道もあります(Yahoo!ニュース エキスパート)。スタンダードは予定納期が100営業日あるため、値動きの大きいカードほど慎重に判断しましょう。
まとめ
- 申告価格は「グレーディング後に想定される市場価格」。PSA10を狙うならPSA10の想定相場を書く
- 申告価格で、使えるプラン・保険料・返送料・事故時の補償が決まる
- 過小申告と判断されると差額を請求される。過大申告でも減額はなく、補償は市場価格まで
- 保険料・返送料は1回の申込ごと。最初の境目は申告合計17.5万円
- 相場は「売れた価格」で調べ、日付つきで根拠を残しておく
申込から返却までの流れと、提出前の状態チェックもあわせて確認しておきましょう。
よくある質問
Q申告価格は買った値段を書けばいいですか?
いいえ。PSA Japanの申告価格は「グレーディング後に想定される市場価格」です。公式ガイドでもPSA10を想定した相場が例に挙げられています。
Q申告価格を低めに書くとどうなりますか?
過小申告と判断されると、差額の鑑定料が請求されます。事故のときの補償も申告価格が上限になるため、低く書くメリットはほとんどありません。
Q高めに申告しておけば安心ですか?
高く申告して上のプランを選んでも、あとから減額はされません。補償も申告価格と市場価格の低い方までなので、想定相場どおりに書くのが基本です。
Q保険料・返送料はいくらですか?
1回の申込ごとにかかり、1〜8枚で申告価格の合計が17.5万円以下なら1,900円、9〜25枚なら2,400円です(2026年10月4日確認)。合計額が上がると区分も上がります。
Q申告価格はどうやって調べればいいですか?
同じカードのPSA10の売れた価格(落札済み・取引履歴)を直近の複数件で比べ、中心の価格帯で書き、日付つきで記録します。
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